2020年11月20日発売、花とゆめ24号に掲載されている「墜落JKと廃人教師」59話のあらすじと感想をネタバレ有りでご紹介していきます
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前回までのあらすじ
幼い扇言と先生がどのように出会い、どんな過去を持っているのか
遺書を最後まで読み切った扇言と、すべてを伝えきった先生の思うこととは…?
墜落JKと廃人教師 Episode.59
放課後、学校の屋上
「…俺何度も失敗してきたけど、本当は致死率100%で他人に迷惑かけることなく『先生
』に邪魔されない場所見つけてたんだよな」
「…どこ…ですか…?」
「宇宙だよ」
「どうやって行くんですか?」
遺書を全て読み、その感想という名のダメ出しと批評を1日中続けた扇言
少なからず以前より先生の人となりがわかり、教師と生徒ではあるものの心の距離が縮まったのではないかと思っていた
「…そうだ。俺らのハネムーン宇宙ってよくね?」
「付き合ってもないのにハネムーンの計画しないでください」
先生の距離感がバグっていると冷静にツッコむ扇言
遺書の中の昔の先生とまるで別人で、ますます遺書に信憑性がないと話す扇言のダメ出しに耳を塞ぐ先生
「うわあぁ、もうダメ出しは聞きたくねぇ」
「全部聞くっておっしゃってたのに…」
「批評されるとは思ってなかったんだよなぁ。まぁいいんだけどね?いいんだけど、もっとこう…」
言いづらそうにしている先生を見て、何が言いたいのかわからずに放課後までズルズルと話し込んでいる状況
結局話が逸れ、屋上の階段に座りながら本当に宇宙に飛び出したらどうなるのかと考察する2人
「あっそうです先生、ハネムーンで宇宙は正直無茶だと思いますけど、宇宙葬ならできるんじゃないですか?」
「あぁいいじゃん」
「空を見上げればいつでもお参り出来るってことですよね」
「そうだよ。宇宙葬決定だな」
「わかりましたじゃあ、先生のこと毎日お参りしますね」
「俺だけ死んでんの??一緒にお星様になるんじゃねーのか俺達は」
「え…だってそれだと打ち上げる人がいるじゃないですか…」
「え?」
「……え……?あ、兄に頼むとかって…こと……」
じっと扇言を見つめる先生
その視線で先生が何を言いたいのかがわかり、ぶわっと真っ赤になってしまう
「……子供…ですか」
俯いて先生を見られない扇言
「…俺は別に何も言ってないからな」
ニヤリとする先生を赤い顔で睨みつける
「先生につられて距離感がバグりました」
話しているとチャイムがなり、日もすっかり暮れている
「それではそろそろ単刀直入にお聞きしますね。今日1日ずっと先生が本当に聞きたかったことってなんですか?」
真顔で見つめ合う2人
今日1日、顔を合わせるたびに遺書のことを聞いてきた先生
「批評でも考察でもなく何が聞きたいのかわからなくて…。察しが悪くてすみません…」
謝る扇言から視線を逸し、膝を抱えるように顔を俯けると「だから…遺書の感想だって…」と呟く先生
「…読んだ…後……、俺のこと…気持ち悪く…なんなかった…?」
小さく背中を丸めたまま尋ねる先生を横から見ながら、なんだそんなこと、と扇言は先生の肩に手を添えようとするが
「…先生、私気持ち悪いなんて…」
遺書関係なく今までの先生の行動を考えると、その先の言葉を言えずに無言の扇言
「……」
「JK?何でそこ詰まるの?」
重い空気が霧散し、いつもの雰囲気に戻る2人
「そうかそうだよな…確かに女子高生にプロポーズはキモイよな…」
「いえそれを言うならストーキングとか盗聴のほうですけど」
スッパリ言い切る扇言
「いやでもあの…それは遺書とは関係なくと言いますか…」
「いいよ無理しないで。俺お前のそういうとこ好きだしな。あれ…目から水が」
「ちがっ先生、あの…、あの」
目の前で落ち込んで見せる先生に焦った扇言は、先生の手を取りぎゅっと腕ごと抱きしめる
「…言葉ではどうとでも言えてしまうと思ったんです…。気持ち悪いなんて思ってません」
腕をぎゅっと抱きしめて顔を赤くしながら「思いません」と断言する扇言を見つめながら、「そうか…でも…腕、腕かぁ…」と呟く先生
意味がわからず首を傾げる扇言
「どうせなら腕より顔が良かったかな!!」
「気持ち悪い」
「言い切ったな」
「むき出しの下心が気持ち悪い…」
「宇宙規模で考えるんだJK、矮小な人間の欲など」
「便利ですね宇宙規模」
呆れ返る扇言の手をそっと取る
俯き、すがるように顔を寄せてくる先生
「……ねぇ」
自分をさらけ出すのは誰だって怖いこと
その一言で理解した扇言は先生を受け入れることにして、寄せられた頭を胸に抱く
「誰か来ちゃうかもよ、いいの?けしからんJK」
「…じゃあもう離しま」
「待っ、あと10秒、10秒だけーーー」
感想
やっといつものテンションになりましたね!!
遺書に書かれている過去がちょっと重たかったので、今回はなんだか優しい気持ちになりながら読みましたw
茶化しながら遺書はどうだったかと聞きながら、複雑な家庭環境で育ち自殺未遂を繰り返した自分を扇言がどう思うのか、先生だって怖くて仕方なかったんですよね
普通の女子高生には重たそうな話だけど、それなりに憂いのある過去を背負っている扇言だからこそ受け止められているのか
ところどころ散りばめられているギャグに反し、なんだか考えさせられるこの漫画が本当にすき
ふざけてたかと思うと急にイケメンになる先生も、達観してるようで初心な扇言もすきーー
過去が明らかになり、今後はどんな展開になるのでしょう?
扇言も3年生になったし、卒業までを描いて終わりなのかな?
今後も楽しみです
次回掲載号の発売日は?
次号は休載ですね
寂しいけど今回きりのいい終わりだったのが救いです
次号掲載の2号の発売日は2020年12月19日(土)です
楽しみに待ちましょう!
更新しました⇩
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以上ちまうさでした
最後までお読み頂きありがとうございました