2020年10月5日発売の花とゆめ21号掲載「なまいきざかり。」120話のあらすじと感想をご紹介したいと思います
コミックス最新刊は19巻
前回のあらすじ
なまいきざかり 第120話
クリスマスに元カノと遭遇
由希の実家から酔って帰ってきた翌朝
クリスマスデートに買い物に出かけた2人
プレゼントに欲しい物を聞かれ「カレンダー」と楽しさのカケラもない物をリクエストする由希だが、成瀬がトイレに行っている間に見つけた可愛らしいスノードームに目を奪われる
そこにサンタの格好をして声を掛けてきたのは、由希と同じコンビニでバイトをしている春原さん
クリスマスに1人はさみしくて、夕方のコンビニのシフトの時間まで、臨時の仕事をしているという
「由希センパーイ」とトイレから帰ってきた成瀬に春原さんを紹介しようとすると、「春原じゃね?」と無表情のまま指をさす
「…翔?え、あれ?」
「中学ぶりじゃん。え、つーか知り合い?」
春原さんが成瀬のことを『翔』と呼んだのに嫌な予感がする由希
「その…2人は…?」
「前付き合ってた」
前は「前」、今は「今」
「元カノ!?」
部屋で宇佐見さんに早速昨日のクリスマスに起こった話をする由希
「会ったの?!昨日?!」
「昨日どころか…フツーに2週間くらい前から一緒にバイトしてて…」
由希は最初に春原さんに会った時の違和感は、成瀬の部屋で写真を見たことがあったからだと納得していた
「何か言ってきたわけ?」
前のめりに聞く宇佐見さんに「向こうも仕事中だったし『じゃ』みたいな感じで別れたよ」と返す由希の部屋には、昨日目を奪われた可愛らしいスノードームが飾られている
今頃聞くことではない
前は「前」、今は「今」
そう自分に言い聞かせて部活に臨む由希だが、それでも挙動不審になってしまう
成瀬は今日は家族がいないからと、家に来るように誘ってくる
バイトが終わったら連絡して、と後ろから耳にキスをして体育館を去っていく成瀬
悔しいほどいつも通りな成瀬に、人の気も知らないで…とため息をつく由希
バイト先に着き、控室に入ると春原さんの姿
「えっと…おとといは…」
「すいませんでした、おじゃましちゃって…!!」
いつも通りな彼女にホッとしながら制服に着替えようとする由希に、春原さんは過去の話を弁明する
「ホント一瞬だったんです。付き合ったっていっても、何てゆーか中学生だったし、全然深いイミはなかったというか…その…だから…」
少し淋しげな表情で笑う春原さん
「今は、しあわせそうでよかったなって…」
年上の自分が頑張るべきところを春原さんに気を遣わせてしまったと反省し、いつまでも引きずっていてはいけないと切り替えて働くことにした
春原さんの強さ
そろそろバイトも終わろうという時間、春原が酔っ払いの客に絡まれているのを助けた由希
店長に報告すると初めてではないらしく、心配になった由希は家まで送ることに
成瀬と同じ中学ということで最寄駅も一緒
駅に着くと「おーい。バイトの後連絡しろっつったじゃんかよ」と成瀬がやってくる
「何で一緒なの」
「これは…」
事情を話すと由希と成瀬2人で春原さんを家まで送ることになってしまい、板挟みで居心地の悪い由希
「俺春原んち知らんわ」
「たしかに。家のこととか全然話さなかったかも」
2人の会話に驚く由希
すぐに家に着き、お礼を聞いている所に「結奈ー!」と大声で春原さんを呼ぶ声
ボロボロのアパートの2階から、下着姿で「ママのストッキング知らなぁい?」と母親が出てきたのを見て驚き絶句する2人
春原さんは死んだような目で、引っ越したくても母と自分の稼ぎじゃ生活費と学費稼ぐのでいっぱいいっぱいだし、母親は浪費癖もあると話す
「…ずっと内緒にしてたんです。中学でも高校でも。生活苦しいこととか、父親がいないこととか、なんだか言っちゃいけないような気がして…」
口を挟めないハードモードな生活を話した春原さんは、顔を上げて笑ってみせる
「けど私、こんなんでも幸せなんです。…だから大丈夫です」
その言葉を聞きながら、由希は以前春原さんが言っていた『人のせいにしないってむずかしいじゃないですか』という言葉を思い出していた
人を責めない強さ
それは彼女の心にもあるものだったのだと由希は感じた
もしも知っていたら…
彼女を送り届けた帰り道
「知らなかった」と呟く成瀬
半年程度の付き合いで、何を話したかも覚えていないと言いながら「…俺まじで何も知らんかったんだな…」と真顔な成瀬にドキっとする由希
もし高1のあの日、由希が部室で泣いているのを見つけていなかったら
そう話し出す成瀬
「センパイのこと何も知らねぇまま、鉄仮面のこえー人って思ったまま、今全然違ぇ道歩いてたのかもな」
由希の手をぎゅっと握る成瀬
「よかった、だいすきになれて」
そのまま道端でキスをする2人
もし知っていたら…
2人が付き合っていた頃に、もっと成瀬が彼女に寄り添えていたら…
帰って身体を重ねながらも、そんなことを考える由希
春原さんの家の引き出しには、中学時代に成瀬と2人で撮った写真が今も仕舞われていた
感想
あああぁぁーーー
誰が悪いわけじゃないのに切ない感じに…泣
こういうのって元カノがめっちゃ性格悪ければこっちも開き直れるのに、今回の春原さんみたくいい子だとモヤモヤのぶつけ所がなくて辛いんですよねーーー!!
しかも変な男によく絡まれるとか、ちょっとハードモードな人生送ってる感じがほっとけない感を醸し出してて…
あーーーーモヤモヤする!!
成瀬は由希のことが大好きで、過去のことなんてなんとも思ってないんだろうけど…
春原さんはまだ写真とか大事に取ってたみたいだし、未練ある感じっぽい…
忘れてたとしても、元彼の彼女が一緒の職場にいたらどうしても思い出すし…
どっちも辛い思いしそうでやだなぁ
成瀬も帰った後、ベッドで由希が上の空って感じてたみたいだし「何考えてるの?」って聞いてるけどわかってるよね?!
どっちも何も言わない感じが切ない…涙
どうにか出来る問題でもないしね
あんまりこの展開引っ張らずに、あっさり終わってほしい
なまいき。にドロドロ辛い展開は求めていないので!!!
次回掲載号の発売日は?
次号はなまいき。はお休みですね
このモヤモヤした展開のまま1ヶ月…(震
23号は2020年11月5日(月)発売です
かわりに次号22号には「野良猫と狼」のショートが載るそうです
こちらを楽しみに待ちましょう
更新しました⇩
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以上ちまうさでした
最後までお読み頂きありがとうございました