2020年10月5日発売の花とゆめ21号掲載「暁のヨナ」197話のあらすじと感想をご紹介していきたいと思います
コミックス最新刊は33巻
前回までのあらすじ
ユホンは事故死ではなく、イルによって殺されていた真実が判明
スウォンは父の代わりになると母であるヨンヒに宣言し…?!
暁のヨナ 197話【ふるえる文字】
ヨンヒが手記を託した相手は…
長いヨンヒの手記を読み続けるヨナ
自分の母は伯父であるユホンに殺され、父はユホンを殺した
自分は馬車に乗っていなくて難を逃れたとあるけど、巫女だった母が危険を察して回避してくれたのだろうと思う
手記の続きには自分はもう長くないと綴られ、意識があるうちに信頼する主治医を通してイル陛下に託すと書かれていた
自分を恨んでいるなら燃やしてくれても構わないと書かれているこの手記が、スウォンではなく、元々は父の元にあったことに驚くヨナ
ユホン亡き後、屋敷にはユホンを慕っていた部下たちが集い、その中心にはスウォンがいること
「イル陛下を殺したいですか?」と顔色を変えずに聞く我が子が恐ろく感じたが、息子が愛しいのに変わりはないこと
なのにこの手記をイルに託すのは、神官弾圧を止められなかった後悔の念があり、それによって引き起こってしまった『死の連鎖』を止めたいと思っているから
さらに、スウォンとヨナを憎しみ合わせたくはないことが綴られていた
イル陛下の手紙
最後まで手記を読み終え、なぜ父がスウォンだけはヨナの伴侶に出来ないと頑なだったのかを理解したヨナ
ふと手記と一緒に入っていた栞に目をやると、中になにか入っていそうな膨らみ
リボンをほどいて出してみると、それはヨナの父であるイルがヨンヒに宛てた手紙だった
『あなたはもう旅立っただろうか』
そんな始まりの手紙は、イルが自分自身と向き合うためにしたためられたもので、長年自分とユホンの兄弟の不仲に巻き込み、自分のせいで神官弾圧が起こったと思っているヨンヒを否定するところから始まった
自分たち兄弟には信頼関係がなく、大切にしているものが違ったこと
兄が自分を気にかけていたことはわかっていたが、昔から兄と対峙することが苦手で上手く話せなかったこと
ユホン最期の時、緋龍王うんぬんよりも伝えたかったことは『カシを愛していた』ということ
兄がヨンヒを大切にしていたように、自分もカシを愛していた
そんな彼女を失った悲しみを知ってほしかったのだと綴られていた
さらに、自分は王にはむいていないこと
スウォンに殺されることはカシも予言していたこと
それでもスウォンを迎え撃つことはせず、決して武器を持たず、その日が来たら争いを放棄し受け入れること
もう二度と誰かを殺したくはないと、イルの沈痛な想いが書き記されていた
ヨナのそばに置くのは…
カシに自分が飛龍王の父になると聞かされた時は高揚したが、自分が王になりたいとは思わなかったというイル
ただ強く決意したのは『兄上だけは王にしてはならないということ』
自分はつなぎの王で、出来るのはヨナを無事に育て上げること
ヨナはいつも寂しそうにスウォンを待っていたが、自分が死んだ後切り捨てると分かっていて受け入れることは出来ない
いつかヨナが一人ぼっちになったとき、ヨナを誰よりも大切に想ってくれる者をそばに置きたい
何があっても裏切らない者を
そう書き記すイルの脳裏には、ヨナの手を引くハクの後ろ姿…
ヨンヒはこの手記を燃やしても構わないと書いていた
辛い思い出ばかりが詰まった手記
それでも闇のような重圧と哀しみに押しつぶされそうな時、ユホンのことを考えている自分がいる
この手記にもういない人の面影を探してしまい、とても燃やせそうにない
父の切ない思いを読んだヨナは手紙を元通り栞に戻すと、ヨンヒの手記と共にぎゅっと胸に抱き締めた
感想
今回はほぼ説明回でした
ヨンヒの手記のラストと、それに対するイル陛下の手紙
どちらの主張も分かるが故に、ヨナの複雑な思いは察するに余りありますね…
神官弾圧から、ユホンとイル兄弟に決定的な亀裂が入ってしまったとあれば、ヨンヒが気に病むのはしょうがない気がします
ユホンもヨンヒが大切だからとはいえ、カシを殺したのはやりすぎだし
愛する妻を殺されたイルが、兄を殺してしまったのはわかる
でもヨナにとっては、伯父に母を殺され、その伯父を父が殺して、さらには自分の初恋相手が父を殺したって…
もう考えるだけで目眩がしそうな図式
ここにあるってことは、当然スウォンは自分の母であるヨンヒの手記を読んだんだろうけど…
イル陛下の手紙には気付いてるんだろうか
きっと元々イル陛下の手元にあったはずだから、母の手記を読んだのはイルを殺して自分が王になってからだよね?
どんな気持ちだったんだろう…
辛いよーーーー
次回掲載号の発売日は?
次号も掲載されますね
22号の発売日は2020年10月20日(火)です
そろそろ…ハクの出番こないかなぁ
楽しみに待ちましょう
更新しました⇩
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以上、ちまうさでした
最後までお読み頂きありがとうございました