今回は「なのに、千輝くんが甘すぎる 1巻」についてお話していこうと思います
はじめて読む作者さんですが、可愛い絵柄と背表紙の『世界一幸せな片思い』という煽り文句に釣られてお買い上げ
こういうキャッチコピーって大事ですよね
1~4話収録
詳しいあらすじ・ネタバレはブログ後半で
感想
なにはともあれ1話の感想は山田サイテーの一言に尽きる
話したこともない人に惹かれた経験がないからなんとも言えないけど、やっぱ人間中身ですね(と最もらしいことを言ってみる
イケメンハイスペックな千輝(ちぎら)くん×地味な図書委員女子の真綾という王道の組み合わせ
もう一生告白なんてしないなんて言ってる女子高生に、突拍子もない『片思いごっこ』という提案なんて与えたら、正直展開は見えてますよね(こら
それでも読んでしまうのは、『王道万歳(*´ェ`*)』なシーンが盛り沢山だから!
自分の飲みかけのドリンクを強引に手を引かれて飲まれるとか?
ヘアアレンジしてもらって可愛いって誉めてくれるとか?!
満員電車で「寄りかかって」って密着しちゃうとか !!!
はーーっ( ´Д`)=3
針千本飲むから力ずくでブレザー着せられたい系女子
落ちた缶コーヒー拾ってくれる時拭いてくれる優しさ尊い
でも指切りは全指よりも小指だけの方が萌える派
感想は一言でいえば
『もう付き合っちゃえばいいのに』
misson1【俺だろ?】
如月真綾16歳
人生初の告白は「…無理」とこっぴどく振られ黒歴史
相手は同じ塾に通っていた1度も話したことのない山田くん
ひとしきり泣いて切り替えようと、山田くんのSNSのブックマークを外そうとすると、そこには「知らない女に告られたwマジキモイ」と酷い呟きがあった
ショックで学校にいても気を抜くと思い出してしまう真綾は、図書委員の仕事中にも関わらずつい大声を出してしまう
「どうせ私はブスだけど、フったことネットに書くことないじゃん!」
「…ウィーッス…」
誰もいないと思っていたソファに寝ていたのは、真綾と同じ1年で図書委員の千輝くん
彼が当番の日は図書室が埋まってしまうほどのモテ男子
そんな彼に悲痛な叫びを聞かれ恥ずかしさに死にそうになる真綾だが、「ずっと片想いでいい、もう一生告白なんてしない」と胸の内を吐き出し切り替えることが出来た
合コンに積極的に参加するも素敵な出会いがなく落ち込む真綾は、帰りの電車で乗り合わせた千輝くんに「無理して探すくらいなら、俺に片思いすれば?」と片思いごっこを提案されます
(*´ェ`*)イケメンにのみ許される提案
楽しそうだと提案を受け入れ、早速片思いごっこがスタート
翌日、わかりやすいようにと片思いミッションリストを作成してきます
そこには『見かけた回数』や『目があった回数』の他に『登校時間チェック』や『学校内での行動範囲チェック』という項目まであり、「…ストーカーかなにかかな?」と呆れられますが、千輝くんを見かけると目が合わないかなとそわそわするなど、片思いごっこを楽しみ始める真綾
片思いといえば尾行!とこっそり千輝くんを追いかけて乗った電車に、先日振られた山田くんが偶然居合わせます
明らかに嫌そうな素振りを見せる山田くんに、恥ずかしさで身動きが取れなくなってしまった真綾
そんな真綾の視界から山田くんを遮るように立つ千輝くん
「よそ見すんなよ。好きな男アイツじゃなくて俺だろ?」
(*´ェ`*)ひゃあーーーー
2人で電車を降り、庇ってもらったお礼を言うと、告白しようと決意して行動した真綾を尊敬すると慰めてくれた千輝くん
ごっこ遊びのはずが…?
misson2【見つけてよ】
図書委員の仕事をしている所にきた千輝くんに、どこまで片思いリストを実行しているのかと聞かれた真綾だが、電車で助けてもらって以来、なんだか恥ずかしくて目が合わせられず、すっかりリストの存在を忘れてしまっていた
咄嗟に 『見つける』のミッションを実行中だとリストを指し、「片思い業界では好きな人に会えない日なんて、学校に来た意味がない」と熱弁をふるいます
「たくさん千輝くんを見つけるね」と宣言したとおり、休み時間には千輝くんの教室に行ったり頑張って探す真綾ですが、なかなか見つけられません
そんな様子を声を掛けることもなく見つめる千輝くん
結局、その週見つけられたのは部活の時間のみ
改めて千輝くんのことを何も知らないのだと感じる真綾
ようやく校内で見つけられたものの、何だか急に緊張してしまい、目があった瞬間に逃げるように女子トイレに入ってしまいます
自己嫌悪に陥る真綾は、サッカーをすれば校庭に人だかりが出来てしまう千輝くんを見て「雲の上の人なんだ…」とさらに気分が落ち込みその場を去ろうとした時、飛んできたサッカーボールが直撃してしまう
注目される恥ずかしさから痛みに耐え、大丈夫だとやり過ごそうとした真綾の手を「大丈夫じゃない」と強引に引く千輝くん
水で手を冷やしながらも、距離の近さと触れている手に緊張が収まらない真綾
「最近、俺避けられてる?」
恥ずかしさに俯いていた真綾は、その少し淋しげな声にはっと顔を上げます
「全然ストーカーじゃないじゃん。もっと本気で俺を見つけて」
(*´ェ`*)ぬあぁっ
もっと千輝くんに近づいていいんだと嬉しくなる真綾
早速翌朝、始発から駅で待ち伏せして尾行するというストーカーぶりを発揮します(笑)
満員電車の中待ち伏せを白状すると、「ミッションクリア」と満足そうな千輝くん
駅から学校まで歩く間に、朝練の時間や休み時間はテラスにいることなどを教えてくれます
「失恋の記憶、早く俺で上書きして」
(*´ェ`*)とっくですー
misson3【約束して】
超美人と名高い花咲さんと話している千輝くんを見かけた真綾は、廊下の影に隠れて2人の話を盗み聞き
今流行っている『男子のブレザーを着て写真を撮る』のに使いたいとブレザーを貸してとねだる花咲さんだが、一瞥することもなく断る千輝くん
うっかり持っていた缶コーヒー(よく千輝くんが買っているやつ)を落としてしまい、盗み聞きしていたとは言えず、次のミッションとして千輝くんの交友関係をチェックしていたと話す
「もし2人が付き合うことになって片思いごっこをやめたくなったら、いつでも言ってね」
あんな美人と付き合ったらお似合いだなーなど、心にもないことを無理矢理笑顔で言う真綾に、拾ってくれた缶コーヒーを押し付けて行ってしまう
(*´ェ`*)袖で拭いてくれたの激萌え
自分で言った言葉にショックを受ける真綾
千輝くんは花咲さんみたいな女の子がタイプなのかと、似せたヘアアレンジをしたり、慣れない香水を付けたり女子力アップを図るもことごとく失敗に終わり、何の才能もないと落ち込む真綾
教室の前を通りかかった時に目についた、体育の着替えで脱ぎっぱなしになっている千輝くんの制服を、自分にはこれくらいしか出来ないからと、こっそり畳む真綾
誰が畳んだかなんてわからないだろうと思っていた真綾だが、体育から戻ってきた千輝くんは、きれいに畳まれてある自分の制服を見て微笑む
図書室大掃除の日
廊下で花咲さんが告白すると友達と話しているのを聞いてしまい、上の空の真綾はブレザーを汚してしまう
千輝くんが洗ってくると真綾のブレザーを持って出ていこうとするのに、慌てて動いた拍子にブラのホックが外れてしまう
咄嗟に胸を庇う真綾を振り返る千輝くんに「無理無理こっち見ないで」と必死に拒否する真綾
怪訝な表情の千輝くんに誤解を与えてしまうのも困る真綾は、悩んだ末真っ赤になり本当のことを話す
普段ポーカーフェイスの千輝くんもさすがに面食らい、トイレで直してくるという真綾から顔を背けながら自分のブレザーを差し出す
「そんなことしたら他の女子に誤解されちゃうよ?!」
「着ないなら、俺が力ずくで着せるけど」
(*´ェ`*)ぎゃああああ…っ
トイレから戻った図書室に千輝くんの姿はなく、もしかして花咲さんと一緒なのではと不安になる真綾
家庭科室で居眠りをしていただけの千輝くんだっかが、呼び出されて花咲さんのもとに行ってしまう
2人が付き合うことになっても大丈夫
必死に自分に言い聞かせても胸が苦しくて、まだ終わりたくないと願う真綾は千輝くんのもとに走り出す
「私、嘘ついてた。千輝くんに彼女が出来たら悲しいです」
「今彼女を作る予定はないよ。如月さんがいるから」
「…へ?」
「そのかわり、俺以外の人に片思いしないで」
(*´ェ`*)ふぅぅぅう~
千輝くんにしか片思いしないと約束して小指を絡める2人
恥ずかしさにパニックになり、どうして指切りは1番頼りない細い小指でするんだろうと言い出した真綾に、「じゃあ、指全部?」と恋人繋ぎのようにぎゅっと手を握る
「今度、シャツの畳み方教えて」
自分だと気付いてくれていたことに嬉しくなる真綾
2人はもう1度指切りするため手を握る
(*´ェ`*)付き合ってない…だと?
misson4【一緒にいて】
最近いいことだらけの真綾
姓名判断で今月の運勢を占ってみると『大凶』の文字
がっかりしていると、千輝くんが「変えちゃえば?」と真綾の名字を変えて『千輝真綾』で占い、結果は見事大吉
「片思いプレイっぽい?」といつもと変わらずポーカーフェイス
真綾は勘違いしそうになる自分を制し、絶対好きになったりしないと心に誓う
すみませんと声を掛けられ、図書委員の仕事に戻る真綾
リストアップされた本を探しているという男子生徒を手伝い、あっという間に本を全部見つけてくると、千輝くんと同じクラスの手塚というその生徒は「図書仙人じゃん」と真綾に関心を持つ
千輝くんの妹の誕生日プレゼントを買うのに付き合うことになった真綾
ふと目に止まった少し目つきの悪いキャラクターのぬいぐるみを千輝くんにそっくりだと見せると、対になっている可愛らしいぬいぐるみを真綾に似ていると言ってくれる
(*´ェ`*)千輝くんには真綾がこう見えるのね
どこを歩いても周りの女の子が振り返る千輝くん
傍から見たら恋人同士に見えるのを喜びつつ、千輝くんも同じ気持ちだったら…と期待するそばからすぐに打ち消す
買い物を終え、あっという間に別れる時間
名残惜しく感じているのは自分だけなのを寂しく思う真綾
そこに「あー、図書仙人!」と声を掛けてきたのは手塚くん
もう帰る所だというのを聞かず、興味があるから一緒に夕飯に行こうと強引にぐいぐい腕を引かれるのをどうしようも出来ない真綾
「真綾!」
(*´ェ`*)名前呼びキターーー
助けてくれたのは、さっき別れたはずの千輝くん
さわるな、と肩を抱き寄せ、そのままその場を後にします
「如月さんと別れた1分後にもう会いたくなって戻ってきた」
(*´ェ`*)…もうコレ告白じゃね?
「なんで他の男に簡単に手触らせてんの?」
「?!」
(*´ェ`*)?!
「ペナルティ。目つぶって」
「…目?!」
(*´ェ`*)目?!
ぎゅっと閉じた目にぷにっと当てられたのは、先程買い物で千輝くんに似ていると言った少し目付きの悪いキャラクターのキーホルダー
今日付き合ってくれたお礼だと言う千輝くんの手には、真綾に似ていると言ってくれた可愛らしいキャラクターのキーホルダー
「おそろい」
(*´ェ`*)カップルか!
もう片思いごっこではいられなくなっている真綾
どうしようなく千輝くんが好きだと、自覚した夜
2巻はすでに出ているので、近いうちにレビューしたいと思います
以上ちまうさでした(*´ェ`*)
最後までお読みいただきありがとうございました